精神疾患の患者さんには、カラダの病気のように熱、痛みなど具体的な症状が無いため、的確な診断が下せないといわれています。客観的な数値が作れないこと、これが大きな壁になっているんですよね。なので、精神科の先生の裁量によってそのような精神疾患なのか、その重症度も決められることにいなります。つまり属人的な方法でしかこれまでは診断されなかったんですね。
このような診断から、客観性のあるAIを利用した診断へ、より正確に患者さんの側に立つ診断ができないか、今研究が行われているそうです。
患者さんが診察に訪れた際の顔の表情、声などを集め、精神疾患の特長や重症度などの項目を作って「機械学習により見出し、精神疾患の診断・治療を支援するシステムを開発する。」そして最新ウェアラブル端末を使って患者さんの一日の活動量、睡眠なども解析していくことになっているそうです。
精神的に弱っている人に多くの質問をして診断を行うよりも、このように体から発せられている何かの信号によって診断を下す、というのはとても良いことだと思いましたね。